日本無機株式会社の業績・将来性・強み・弱み

事業の強み：
ガラス繊維の製造から、フィルタ製造、提案、販売、分析まで幅広く一括して当社で対応出来ることが強みです。
特に分析に関しては、工場に分析センタがあり、そこに数々の分析装置を保有しています。例えばICP-MSやGC-MS、SEMです。こういった分析装置は、当社のケミカルフィルタを使用頂いているお客様の使用環境の分析や使用済みフィルタの評価にしようしており、分析結果から交換時期の提案を行ったり、新しい提案を行ったりすることができ、当社ならではの強みとなっています。
また、ダイキン工業のグループ会社でもあることから、フッ素樹脂を応用した低圧損、高効率といった特徴のあるフィルタの開発も進めており、圧倒的に低圧力損失なフィルタを持っているのも強みです。

事業の弱み：
フィルタ分野では昔から半導体工場などにあるスーパークリーンルームの天井用のＨＥＰＡフィルタなどに採用されていた経験から、高価な高性能フィルタについては強みを持っていますが、ビルや商業施設などに使用されている比較的安価なフィルタについては、海外をはじめ、国内でも様々なメーカが存在しており、価格競争が激しく、こういった分野については弱みであると考えています。試行錯誤を繰り返しているところですが安価なフィルタでも当社のフィルタが有意となる付加価値をどれだけ付けられるか課題です。

事業展望：
ダイキン工業のグループ会社であることの強み（世界中にグループ会社がある世界Ｎｏ．１企業）を生かして国内のシェアアップとグローバルな活動が増えていくのではないかと思います。
これまでの国内だけの活動ではなく、海外のグループ会社アメリカンエアフィルタなどともより頻繁に交流する機会が増えると考えられます。