株式会社デザインフィルの業績・将来性・強み・弱み

事業の強み:
文房具メーカーとしての人気は未だ健在です。文房具大賞などの雑誌でもブランド、ミドリがよくクランクインしていますし、トラベラーズなども海外では非常に人気です。
その上で、事業の多角化も目指していろいろな施策をしています。もちろん、簡単にうまくいくことはありませんが、チャレンジしていることは間違いありません。
オーナー企業手はありつつも、ブランドとしては皆さんとてもプライドを持って仕事をされていますので、多少業績は悪くなるときはあると思いますが、盤石ではあると思います。

事業の弱み:
文房具メーカーということもありますが、メインはデザインです。
なので、デザインには当たり外れがあるため、時代が変わるごとに、デザインのニーズをしっかり掴み変化していく必要があります。ただ、デザインは人の感覚ですので、長年デザイナーとして働いていらっしゃる方も最近のニーズに合わせたデザインというのに変化させることは非常に難しいと思います。なので、新しい感覚を取り入れることに苦労しています。さらには、大きな会社でもないので、投資額も大手に比べればかなり少なくなります。そのため、大々的に何かをやるなどが難しく、そういったところでの戦略はどうしても弱くなると思います。

事業展望:
新しいことにいろいろとチャレンジしようとしています。これは、どこかの事業部が1人でやっているのではなく、会社1がんとなってやっているように見えます。簡単に新しいアイディアは出せていないのが現状ですが、でも、社員の気持ちは大体が同じ方向に向いていると感じました。ミドリというブランドやトラベラーズなどの海外で人気のブランド、プロッターなどの高級志向製品や法人向けコマーシャル事業などそれぞれの強みを活かして、最終的にそれが強みであるデザイン力にマッチすれば、長く愛される製品がこの時代にあったものができるのではないかと思います。